衆議院-予算委員会第一分科会 2020年(令和2年)02月25日
 (国会会議録検索システムより抜粋) ※この質疑の動画はこちら



○本多分科員 立憲民主党の本多平直です。共同会派の一員として質問をさせていただきます。

 和泉総理補佐官、七年にわたってお仕事をされてきて、菅官房長官とも大変近い関係で、支えていらっしゃる方だとお聞きをしております。その和泉総理補佐官、いいお仕事もされてきたんでしょうが、この七年という長い任期の中で、公私混同をしているんじゃないかという疑惑が今報道をされています。そして、公私混同しただけじゃなく、おつき合いをされている女性の、相当いろいろなところに影響力を及ぼして、政策をゆがめているのではないかという疑惑があります。このことについて質問をしたいと思います。

 このゆがめている政策が、特に、私にとっては、難病の皆さん、ずっと私も気にかけている難病の皆さんが、難病が治るためには、iPS細胞、ノーベル賞をもらわれた山中教授などが研究をされて、実用化に向けて頑張っている、こういうものにしっかりと予算をつけて、何とか難病が治る唯一の方法としてのこういうところにしっかり予算をつけてほしいというのを、いろいろな事情があるんでしょうが、特定の一部の官僚、和泉補佐官に近い、大坪さんのことですが、この大坪さんという女性が、公私混同もあり、かつ政策をゆがめているんじゃないかという問題です。ですから、ちょっと細かいことに立ち入りますけれども、お答えをいただければと思います。

 少し時系列でいきたいんですが、このお二人が親しくなられるきっかけでもあると言われていますし、二〇一八年の四回の海外出張、全て続き部屋というかコネクティングルームだったということ、これは外務省が認めている事実であります。  その言いわけとして、厚労省の大坪審議官はこう述べられています。その出張のしばらく前に、和泉補佐官におかれましては、大変体調を崩されまして、官邸の中で倒れられたことがございます、救急搬送されました、入院加療を受けていたことがございます。  これは、いつ倒れられて、入院はいつからいつまでされて、どういう御病気だったのか、お答えをいただければと思います。

○今井大臣政務官 お答えをいたします。  和泉補佐官は、平成三十年六月に体調を崩して、数日入院したものと承知しております。  なお、病名などの詳細については、本人のプライバシーにかかわるため、お答えを差し控えさせていただきます。

○本多分科員 きょうも実は和泉補佐官を呼んでいるんですが、自由民主党など与党の反対で、お越しをいただいていません。本人に聞かなきゃわからない。  六月というお答えはいただきました。そして、数日入院をされた。  しかし、ミャンマーで一緒に部屋をとったのが七月、インドでコネクティングルームに泊まられたのが九月、北京も九月、そしてフィリピンまで、十一月まで、六月に倒れられて、これは官房長官にお聞きしましょうか、四回、海外にも行っている。つまり、元気になられたと私は判断していますよ。海外出張されているわけです。  しかし、医療的な必要があるからコネクティングルームに泊まったというこの大坪審議官の言いわけ、十一月のフィリピンまで、倒れられてから五カ月たっています。これは成り立つでしょうか。

○菅国務大臣 和泉補佐官から、いずれの出張も、公務として、必要な手続をとった上で適切に対応しているものであり、公私は分けているということであります。  また、大坪次長でありますけれども、公務として、ヘルスケア分野の議論に参加するために出張に行った、このようなことであります。

○本多分科員 その事実は私も認識をしています。  そうではなくて、今問題になっているのは、こっそり、こそこそ夜会うんだったら、どうぞという感じなんですけれども、これは私の同僚もここで怒っていました、わざわざ外務省に指示をして、コネクティングルームにしてくれと言った。その理由を、大坪次長は、医療的に、倒れたばかりだからと、インドの例で言っているわけです。  しかし、ミャンマーも北京もフィリピンも、五カ月後までコネクティングルームを、これは官房長官の配下の外務省が認めている事実です。既に海外出張も行っているぐらい元気なわけです。説明になっていないんじゃないかということをお聞きしています。

○菅国務大臣 いずれにしろ、先ほど申し上げましたように、和泉補佐官においては、公務として適切な手続をとった上に適切に対応し、公私とも、そこは分けているというふうに私は報告を受けております。

○本多分科員 上司として、どう思われますか。  こういう説明で、一応、こんなこと、総理大臣や官房長官の許可をとっていない、勝手にやっているわけですよ。こんな部屋割りを外務省に指示をして、直後だったら、一カ月後でも、私たち、常識的に、けしからぬと思っているわけですが、五カ月後のフィリピンまでそんなことしている。これは、上司として、おかしいと思われませんか。

○菅国務大臣 私からは、公務員は、みずからの行動が公務の信用に影響を与えることを常に認識をして、国民から疑念を持たれないように行動する必要がある、その考え方を和泉補佐官に私は伝えました。

○本多分科員 今後注意しろよと。疑念を持っている我々がおかしいということですね。本多とかに疑念を持たれないように、そういうふうにしろよと。  今後を言ったんですけれども、公私混同でしたら、過去のことをきちんと注意して処分をしなきゃいけないと私は思うんですよ、きちんと。私は、一番緩くても、こっそり異動させるとか。補佐官の場合、異動ってさせられないんじゃ、解任しかないんでしょうけれども、公務員の一般職じゃないわけですから。しかし、何らかのことをしないと公務員全体に示しがつかないと私は思うんですけれども、いかがですか。

○菅国務大臣 先日、総理及び健康・医療戦略担当の竹本大臣から、国民から疑念を持たれないように行動するよう注意を行った、このように承知をしています。

○本多分科員 注意でこれが済むのかということ。しかし、このこと自体が注意でいいのかどうか。外務省も、大変な、嫌な思いをしながらこんな仕事をさせられているわけで、私は全く注意じゃ済まないと思いますが、少し先に行きたいと思うんですね。私は、さすがに五カ月先までこんな理由は成り立たないと思います。一カ月後でも不自然なんですよ、こんな話は。医者を連れていけばいいわけであって、自分の金でですよ、もちろん。こんなふざけた話はあり得ないと思っているんですけれども、少し先に行きます。

 外務副大臣、大変お忙しい中来ていただいて、申しわけありません。  私は、ミャンマー出張が一番怪しいと思っています。なぜかというと、健康系、ヘルス系の会議があるわけではない。アウン・サン・スー・チーさん、国家顧問ですね、それから大統領という首脳と会っている会議に、報道によれば、国土交通省系の、鉄道の案件などが議題になったというのは出ているのに、国土交通省の官僚は連れていかずに、大坪審議官だけが行っている。非常に不自然なんですよね。ここの場でも、委員会でも質疑をしました。そのときに、竹本大臣も、知らないと。きょう、今井政務官に来ていただいていますけれども。そして、外務省に聞いてくれと言われているんです。  それで、議事録を、そのとき、当然メモをとっていらっしゃいますね。全て、もちろん、首脳とのやりとり、メモをとって、言えとは言いませんが、健康の話、健康政策の話は、ミャンマーの大統領であるとかアウン・サン・スー・チー国家顧問との面会では議題になっているでしょうか。話題に出ているんでしょうか。

○若宮副大臣 お答えさせていただきます。  今委員が御指摘になりましたミャンマーとの、政府要人との一連の会談でございますけれども、ヘルスケアに関する二国間の協力についてもやりとりがあったというふうに聞いております。  その中で、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問との会談では、日本側からヘルスケアの分野を含みます二国間の経済協力の現状を報告した上で、意見の交換を行ったというふうに聞いております。  アウン・サン・スー・チー国家顧問との会談におきましては、先方からはヘルスケアについての直接の言及というのはなかったということでございますが、他方、ソー・ウィン計画財務大臣、あるいはミン・アウン・フライン国軍司令官との会談では、先方からヘルスケアに関する言及があったというふうに報告を受けたところでございます。

○本多分科員 和泉補佐官がヘルスケアの言及をするのは当たり前なんですね。この人を連れていくわけですから、その理由に一応一言言っておくというのは、頭のいい和泉さんだったらしていると思います。  しかし、アウン・サン・スー・チーさんとの会合では、向こうからは、当然ですけれども、ヘルスケア、そんな細かい話するわけないです、首脳と総理補佐官の面談ですから。そういうやりとりだったということを御報告いただいて、大変参考になりました。  残り二人のところで出ていたということは、当然、詳細な議事録までは見せていただけないでしょうから。向こうから言ったと。  副大臣、当然ですけれども、そのミャンマーの大臣からは、鉄道とか、そういう話も出ているんですよね。横並びで、健康の話だけが出ているわけではなくて、いろいろな、ミャンマーとしては日本から助けてほしい案件がある、その中の一つとして言われただけであって、鉄道とか交通システムとか、このときミャンマーにとって大事な話題になっていることも出ているんですよね。それは議事録を見ていただいていると思うので、いかがですか。

○若宮副大臣 委員が今御指摘になりましたように、もちろん、ヘルスケアのみならず、それぞれの閣僚の方とはさまざまな分野にわたって、会談の内容では個別具体の話になっているのはおっしゃるとおりでございます。  ただ、担当の大臣だからその分野だけというわけではなく、やはりこれは、例えば、ミャンマーという国は、委員よく御存じのとおり、民主化した二〇一一年、それ以降も、憲法に従って、国軍がやはり圧倒的な連邦議会での議席を持っているのは事実でございます。内政一般に関しましても引き続き大きな影響力を持っているのも事実でございますので、例えば軍人の方と会ったからといって軍の話だけをしているかというとそういうわけでもなく、さまざまな、二国間の経済協力ですとか、その経済協力の中にはヘルスケアの分野も入るということも御理解いただければと思っております。

○本多分科員 非常にいい答弁をいただきまして、ありがとうございました。  一般的に、いろいろなものと横並びでヘルスケアの話も出てきたけれども、当然、いろいろな案件がある、そのことが話題になったということだと思います。  そうしますと、やはり私の予想どおり、おかしな出張だと思います。  つまり、相手側から何を言われるかということを想定すれば、農業系の官僚も連れていかなきゃいけない、交通系の官僚も連れていかなきゃいけない、都市計画の官僚も連れていかなければいけない。誰か、大坪さんだけ連れていったことを説明していただけるのは、これは菅さんのところなんでしょうか。菅官房長官のところ、今井さんのところですか。なぜ彼女はついていっているんですか。

○今井大臣政務官 健康・医療戦略室としてお答えする立場ではないと思いますが、一般論として、出張同行者については、各省庁の要望や、また、それぞれの判断も踏まえて決定されているものと理解しております。

○本多分科員 この場合は、どこが要望して大坪さんはミャンマーに同行しているんでしょうか。

○今井大臣政務官 大坪次長に関しては、健康・医療戦略室として要望したと承知しております。

○本多分科員 健康・医療政策室の室長は和泉補佐官ですよね。和泉補佐官が要望したということでよろしいんですね。

○今井大臣政務官 健康・医療戦略室として要望したと承知しております。

○本多分科員 和泉補佐官が要望したということになりますよね。だから、本当に、事実上、公私混同なんですよ、官房長官、ミャンマー出張は。  よくわからないんですけれども、和泉補佐官の出張というのは、当時、竹本さんの前任の方が、大臣が行けと言ったら行けるのか、総理大臣補佐官ですから、総理が行けと言われないと行けないのか、どちらなんですか、これ。ちょっと曖昧で、私は役所の説明を聞いてもわからなかったので。  これはどっちでも、総理の命で行くこともあるし、竹本さんや竹本さんの前任の命で行くこともある、これはどちらもあり得るということでよろしいんですか。片方だけの指示で行けるんですか。

○菅国務大臣 まず、外国に行く場合、旅行命令権者は、和泉補佐官と大坪次長、いずれも私であります。  そして、一方で、出張についてでありますけれども、個別の出張については、その必要性についてあらかじめ各担当大臣のもとで判断をして、その上で決裁が私のところに回ってきて私の秘書官が行っている、それが現実です。

○本多分科員 ということは、このミャンマー出張は、竹本さんの前任である平井さんか松山さん、時期、ちょっとどっちかわからないんですが、その科学技術担当大臣の命で和泉補佐官は行っているという理解でよろしいですか。

○今井大臣政務官 個別の出張については、その要否や、また、出張者、出張先での用務内容などについては各担当大臣のもとで検討していると承知しております。

○本多分科員 わかりました。大臣にはしっかり、じゃ、あなたに聞きますけれども、この判断、なぜ科学技術担当大臣は、どんな質問が出るかわからないのに、この人だけ出張に連れていこうとしたんですか、大坪次長を。答えてくださいよ。

○今井大臣政務官 大坪参事官については、二国間経済協力におけるヘルスケア分野の協力にも議論が及ぶことを想定して出張を決定したものであります。

○本多分科員 ミャンマーで求められているものは、農業もあるし、国土交通もあるし、交通もあるし、都市計画もあるのに、それだけを想定した理由は何なんですか。

○今井大臣政務官 先ほども述べさせていただきましたが、ヘルスケア分野においては、ヘルスケア分野の協力にも議論が及ぶことを想定して出張を決定したものだと承知しております。

○本多分科員 ちょっと、そもそも、どうでもいいんですけれども、本当にこれでいいんですか。アウン・サン・スー・チーさんと会うのに、健康政策担当の大臣が、科学技術担当の大臣が出張の許可を出して和泉補佐官を送り出しているという。  これは、総理大臣補佐官として大統領とか国家顧問のアウン・サン・スー・チーさんと会っているんじゃないんですか。科学技術担当大臣のもとの、この健康局長としての出張なんですか、これ。それがアウン・サン・スー・チーさんと会っているんですか。意味不明なんですけれども。

○葉梨主査 政務官、大坪さんのことで答弁されたんじゃないんですか。私はそう聞いたんですが。

○今井大臣政務官 健康・医療室としては、大坪氏がなぜこの会議に出席したかという理由を先ほど述べさせていただきましたが、二国間経済協力における分野の、ヘルスケア分野の協力にも議論を、及ぶことを想定して、健康・医療戦略室として出張を決定したものであります。

○本多分科員 その想定をそこの部署がするのはいいですけれども、和泉補佐官ですよ、大坪じゃなくて。和泉補佐官がこの出張に行くのを決定したのは竹本大臣の前任の平井大臣か松山大臣なんですかということを、もう一回確認なんですよ。  どういう判断でアウン・サン・スー・チーさんと会う出張を科学技術担当大臣が決裁しているんですか。僕、総理大臣補佐官として、総理の命で行っているんだとばかり思っていたんですけれども、違うんですか。

○今井大臣政務官 どういう判断でという御質問なんですけれども、先ほど述べさせていただいておりますように、ヘルスケア分野の協力にも議論が及ぶことを想定し、出張を決定しました。  なお、実際に、和泉総理補佐官とアウン・サン・スー・チー国家最高顧問との会談では、日本側からヘルスケア分野を含む二国間の経済協力の現状を報告した上で、意見交換を行ったと伺っております。

○本多分科員 それは和泉補佐官が言うのはいいんですけれども、和泉補佐官の出張を和泉補佐官から上げてきて、科学技術担当が許可をしていいんですか、これ。  官房長官、本当にそれでいいんですか。こういう仕組みなんですか、このミャンマー出張は。

○菅国務大臣 私、先ほど来申し上げていますけれども、個別の出張の必要性については、それぞれの、これは担当大臣がいますから、そこの大臣のもとで判断をする、まず、そこであります。  そういう中で、今回もそのような判断をされたんだろうというふうに思っています。

○本多分科員 じゃ、二〇一八年七月のミャンマー出張は、担当大臣っていろいろあると思いますけれども、科学技術担当大臣の判断なんですか。総理大臣じゃないんですか。総理大臣の判断で行って、国家首脳お二人、アウン・サン・スー・チーさんと大統領とお会いしているんじゃなくて、科学技術担当大臣の命を受けた出張でミャンマーは行っているということでいいんですか。

○菅国務大臣 最終的に旅行命令権者は私でありますけれども、私のところに来る前に、それぞれの担当大臣が個別の出張についてはその必要性というものを判断した上で上がってきますので、そこの当時の大臣が判断をしたということだというふうに思いますし、和泉室長は、総理大臣補佐官であり、そしてまた、健康・医療戦略の室長でもあるわけであります。

○本多分科員 旅行命令権者、これは形式的には菅官房長官なんですが、どっちの大臣かわからない。要するに、好き勝手に動いているとしか思えないんですよ。総理大臣が一々判断をしているとも思えないですし、科学技術担当大臣の出張で国家首脳と会うというのは全く筋がおかしい話なので。

 どっちにしても、このミャンマー出張は極めて公私混同のため、一応ヘルスケアという言葉をアウン・サン・スー・チーさんとの会談で和泉補佐官が言ったら、自分のお気に入りのヘルスケア担当の官僚だけは連れていける。ほかの官僚は全く連れていかない。とんでもない、でたらめな出張をやっているということだと私は判断をさせていただきたいと思います。

 この出張を見ると、公用車についてもいろいろ書いているんですが、出張旅費のところに公用車についての記述もあるんですが、我が党が昨年末に質問書を出しました。いろいろ報じられて、あちこち車で行っているんだけれども、このハイヤー代、ちゃんと出しているのかということに関して、ハイヤー代は、和泉補佐官は、こういう大坪審議官なんかを乗っけているハイヤー代はちゃんと自費で払っていると答えていると承知しているというふざけた回答が来ているんですが、例で二つを挙げます。  昨年の八月三十一日、銀座にお二人で行かれたもの、それから、十二月七日に丸の内のランチに行かれたもの、これ、例えば公費のハイヤー代や、まさか公用車などで移動されていないでしょうねということをお聞きしたいと思います。

○今井大臣政務官 令和元年八月九日及び十二月七日のいずれについても、健康・医療戦略室の大坪次長がハイヤーや公用車を使用した実績はないと承知しております。

○本多分科員 官房長官も大丈夫ですか、それで。

○菅国務大臣 和泉補佐官のハイヤーの使用等についてでありますけれども、本人が全て私費で払っていると聞いており、公費で使用した実績はないというふうに承知をしています。

○本多分科員 そう信じたいと思いますけれども、またちょっと時間ができたら、きちんと資料をいろいろ出していただきたいと思います。  さて、もう時間がなくなったので、政策への介入の話ができなくなっているんですけれども、幾つか事実だけ確認させてください。  二〇一八年十二月十九日、和泉補佐官が、AMED、日本医療研究開発機構の関連する局長級の、文科省とか厚労省だと思いますけれども、局長級を集めて、大坪をスルーしてAMEDの理事長に、AMED、機構ですね、機構の理事長に会うな、こういうことを言ったというふうに報道されていますが、まず、面会の事実はありますか。集めた事実はありますか。

○今井大臣政務官 和泉補佐官からは、報道に関しての、発言の詳細やもろもろの、記憶にはないですが、その時期にAMEDの幹部と打合せを行い、AMEDの事業の方向性について議論をしたことはあった、その際、圧力をかけたり行政をゆがめるようなことはしていないとのことでありました。

○本多分科員 言っていないことまで答えなくて大丈夫なんですけれども。  このとき、関係省庁に、文科省や厚労省に、大坪を通さずに機構の理事長と会うな、会わないで、必ず大坪さんを通してくださいねということを和泉補佐官が言った事実はありますか。

○今井大臣政務官 繰り返して恐縮ですが、和泉補佐官からは、発言の詳細については記憶にないが、その時期にAMEDの幹部と打合せを行い、AMEDの事業の方向性について議論をしたことはあった、その際、圧力をかけて行政をゆがめるようなことをしていないということであります。

○本多分科員 記憶はないのに、圧力をかけてゆがめた事実はないって、お得意のパターンですよね。そんな答えを信じて、だから、政務官を責めたってしようがないんですよ。ひきょうなんですよ、和泉補佐官が出てこないこと、本当に。私は、出てきて、説明を伺いたいと思いますよ。  これを受けて、とんでもないことに、大坪が、あえて呼び捨てにさせてもらいますけれども、けさの補佐官からの各省局長への指示について内容を補佐官から伺いましたので共有しますと、つまり、今後は私を通せという紙を出しているそうなんですけれども、こういう紙をあなたの配下の健康何とか戦略室から出した記憶はありますか。事実はありますか。

○今井大臣政務官 そのような事実は確認されていないと事務方から聞いております。

○本多分科員 この紙が出てくると、また大変なことになるんですけれども。  今井政務官、今いろいろ見ていてわかる、桜とか森友とか、そういう何げない答弁が後で大変なことになるんですけれども、後ろを向いてもう一回確認した方がいいんじゃないですか。本当にそんなことを言っていいんですか。この紙、ないんですか。本当にないんですね。大丈夫ですね。  では、廃棄した事実は、廃棄したことはないですか、この書類を、過去あったものを。

○今井大臣政務官 そのような紙が、資料があったということは承知しておりません。

○本多分科員 いや、探してくださいと私はお願いしているんですが、どうなんですか。探していただけますか。  政務官、大事なんですよ。別に、これは圧力かどうかわからないですよ、私を通せというだけなんですから。事実かどうか、隠さないで言った方がいいと思うんですよ。だから、紙を探していただけますか。

○今井大臣政務官 どのようなものかわかりませんので。  健康・医療室としては、今、把握はしていないということでございます。

○葉梨主査 本多君、質疑時間が終了しておりますので、まとめてください。

○本多分科員 政務官、いいですか、ちょっと見てください、私のこと。  いいんです、今、ないのは。僕も通告、間際でばたばたしたのは申しわけなかったんですけれども、この直後に、この面会の直後ですから、一八年の十二月の直後にこういう紙を大坪さんから各局長に出しているんだから、いずれ出てきちゃいますよ。探した方がいいと思いますよ。探すとだけ言ってくださいよ、ぜひ。探してください。お願いします。

○葉梨主査 質疑時間が終了しておりますので、重ねてでも構わないですから、どうぞ一言。

○今井大臣政務官 事務方に確認させていただきたいと思います。

○本多分科員 以上で終わります。